こんにちは。今回は外構工事でよく使われる「土間コンクリート」の仕上げの種類について、用途やデザイン性、コスト面からわかりやすく解説します。

玄関アプローチや駐車場、庭の通路など、コンクリート仕上げは外構デザインの印象を大きく左右します。「どれがいいの?」「滑りにくさや見た目の違いは?」と迷う方も多いと思います。

この記事では、プロの現場でもよく使われている6種類の仕上げ方法を紹介し、それぞれのメリット・デメリット、向いている場所を解説します。

金鏝(かなごて)仕上げ:滑らかな定番仕上げ

まずは外構で最もポピュラーな「金鏝仕上げ」です。

金鏝(かなごて)仕上げの特徴

コンクリート表面を金属のコテで滑らかに押さえ、つるっとした美しい表面に仕上げます。住宅の駐車場やカーポート下によく使われます。

金鏝(かなごて)仕上げのメリット

  • ・見た目がきれいで高級感あり
  • ・掃除がしやすく、水はけも良好
  • ・仕上がりが均一で安定している

金鏝(かなごて)仕上げのデメリット

  • ・濡れると滑りやすくなる
  • ・夏場など日差しで照り返しが強い場合も

金鏝(かなごて)仕上げが向いている場所

  • ・駐車場
  • ・ガレージ
  • ・玄関前の土間
一宮での外構工事の土間コンクリート:金鏝(かなごて)仕上げ

刷毛引き(はけびき)仕上げ:滑り止め効果抜群!

「刷毛引き仕上げ」は、金鏝で整えた後に刷毛で表面をさっと引いて、ザラザラとした質感を出す仕上げです。以前は「箒引き」とも呼ばれていましたが、現在は刷毛で行うことが多くなっています。

刷毛引き(はけびき)仕上げのメリット

  • ・滑りにくく安全性が高い
  • ・雨の日でも安心
  • ・コストが比較的安価

刷毛引き(はけびき)仕上げのデメリット

  • ・表面が粗く、好みによっては見た目が少しラフ
  • ・汚れがつきやすいことも

刷毛引き(はけびき)仕上げが向いている場所

  • ・スロープ
  • ・玄関アプローチ
  • ・通路全般
一宮での外構工事の土間コンクリート:刷毛引き(はけびき)仕上げ

洗い出し仕上げ:骨材が浮き出る自然な美しさ

「洗い出し仕上げ」は、コンクリートの表面モルタルを水で洗い流し、内部の砂利や石(骨材)を見せる仕上げです。和風庭園やアプローチにぴったりの味わい深い風合いになります。

洗い出し仕上げのメリット

  • ・見た目が非常に美しく高級感あり
  • ・骨材の種類で多彩な表情が出せる
  • ・滑りにくい質感

洗い出し仕上げのデメリット

  • ・施工が難しく、職人の技術が必要
  • ・価格はやや高め
  • ・天候によって仕上がりにムラが出ることも

洗い出し仕上げが向いている場所

  • ・玄関前
  • ・和風庭園の園路
  • ・店舗前の外構

↓弊社が施工した洗い出し仕上げの様子

一宮でも人気の外構工事:洗い出し仕上げ

スタンプコンクリート:模様入りでデザイン性◎

「スタンプコンクリート」は、まだ柔らかいコンクリートに型を押しつけて、レンガ風や石畳風などの模様をつける技術。見た目がとてもオシャレで、欧風やカフェ風のエクステリアに人気です。

スタンプコンクリートのメリット

  • ・天然石やレンガのような見た目が出せる
  • ・カラーコンクリートと組み合わせればさらにデザイン性アップ
  • ・実際の石貼りより安価

スタンプコンクリートのデメリット

  • ・経年で模様や色が薄くなる
  • ・定期的なシーラー塗布などのメンテナンスが必要
  • ・雨の日は滑る場合がある

スタンプコンクリートが向いている場所

  • ・アプローチ
  • ・テラス
  • ・商業施設の外構
スタンプコンクリートも行う外構工事会社

カラーコンクリート:色で魅せる土間づくり

「カラーコンクリート」は、コンクリートに着色顔料を混ぜて、土間全体に色を付ける方法。塗装とは違い、内部まで色がついているため、色落ちしにくいのが特徴です。

カラーコンクリートのメリット

  • ・色の種類が豊富でデザインの幅が広がる
  • ・色あせしにくく長持ち
  • ・スタンプや刷毛引きなど他の仕上げとも併用可能

カラーコンクリートのデメリット

  • ・通常のコンクリートよりコスト高
  • ・色ムラが出やすく、施工技術が必要
  • ・濃い色は紫外線による退色もある

カラーコンクリートが向いている場所

  • ・モダンな住宅のアプローチ
  • ・カフェや美容室のエクステリア
  • ・ナチュラルガーデンの小道
カラーコンクリートによる色で魅せる一宮の土間づくり

透水性コンクリート:水を通すエコ素材

近年注目されているのが「透水性コンクリート」。コンクリートの骨材の隙間から雨水を地中に通すことで、水たまりができず、ヒートアイランド対策にもなるエコな仕上げです。

透水性コンクリートのメリット

  • ・雨でも水たまりができにくい
  • ・滑りにくく安全
  • ・環境にやさしい(雨水を地中に戻す)

透水性コンクリートのデメリット

  • ・強度が通常のコンクリートよりやや劣る
  • ・重い車両には不向き
  • ・目詰まりすると透水性が落ちる

透水性コンクリートが向いている場所

  • ・駐車場(小型車向け)
  • ・庭園の園路
  • ・公園・歩道など
近年一宮でも注目の透水性コンクリート:水を通すエコ素材

まとめ:仕上げ選びは「使い方」と「好み」がポイント!

いかがでしたか?
土間コンクリートの仕上げには、それぞれ見た目、機能、価格の違いがあります。選ぶときは、**どこに使うのか?(安全性や排水性)、どんな印象にしたいか?(和風・洋風)、予算は?**というポイントで考えると選びやすくなります。

最後に、それぞれの仕上げにおすすめの用途を簡単にまとめます!

仕上げ方法特徴向いている場所
金鏝仕上げ滑らかで美しい、定番駐車場、玄関前
刷毛引き仕上げ滑り止め効果が高いスロープ、通路
洗い出し仕上げ自然石の風合い、和風にマッチ玄関、和庭園
スタンプコンクリート模様付きで高級感あるデザインアプローチ、テラス
カラーコンクリート 好きな色に染められ、退色しにくい 商業施設、デザイン住宅
透水性コンクリート 雨水が浸透、水たまりゼロ小型車用駐車場、園路


外構の印象は「土間」で決まると言っても過言ではありません。機能性とデザイン性を兼ね備えた仕上げを選んで、後悔のないエクステリアを作りましょう!