外構工事における造成工事と残土処分の重要性
家づくりやリフォームで、外構(エクステリア)工事を検討している方も多いでしょう。駐車場、アプローチ、フェンス、庭づくりなど、外構工事にはさまざまな工程があります。しかし、理想の外構を実現するには、その前段階での造成工事が非常に重要です。
さらに、造成工事を行うと「残土処分」という避けて通れない作業が発生します。残土処分には種類ごとに異なる費用がかかるため、事前の知識が必要です。
この記事では、外構工事のための造成工事の目的や内容、そして残土処分について詳しく解説します。
一宮市にある当社での造成工事の基本
外構工事のための造成工事とは?
家づくりや外構工事を行う前に必要な造成工事とは、土地の形状や高さを整え、建物部分の地盤を安定させる作業です。家の建築後に行う外構工事は、見た目の美しさだけでなく、機能性や安全性も重要です。しかし、造成工事を適切に行わないと、次のようなトラブルが発生する可能性があります。
• 駐車場やアプローチのひび割れ
• フェンスやブロック塀の傾き・倒壊
• 雨水の排水不良による水たまりや浸水
造成工事では、これらのリスクを防ぎながら、理想的な外構の基礎を築きます。
一宮市にある当社の造成工事の主な内容
1. 土地の高さ調整(切土・盛土)
- • 外構のデザインに合わせて、地面の高さを調整する工事です。
- • 切土(きりど):高い部分の土を削る工事です。
- • 盛土(もりど):低い部分に土を盛り、平らにする工事です。
- • 玄関アプローチや駐車場などは、適切な勾配をつけることで水はけも良くなります。

2. 擁壁や土留めの設置
- • 隣地との境界や高低差がある場合、土砂の流出や崩壊を防ぐために擁壁や土留めを設置します。
- • コンクリートブロック、石積み、RC(鉄筋コンクリート)擁壁など、土地の状況に応じて最適な構造物を選びます。

3. 排水設備の整備
- • 雨水の排水経路を確保し、水はけを良くする工事です。
- • 側溝、U字溝、浸透桝(ます)などを設置し、敷地内外に適切に水を流します。
4. 駐車場や庭の地盤づくり
- • 駐車場やアプローチ、庭の基礎となる地盤を転圧して固め、耐久性を向上させます。
- • 車両が通る部分には砕石を敷き、地盤を強化してひび割れを防ぎます。
造成工事後に必要な残土処分とは?
造成工事の過程で発生するのが「残土」です。切土や掘削を行うことで、余分な土が出るため、その処理が必要になります。
一宮市にある当社での残土処分の流れ
- 残土の種類を確認
• 土の性質によって、処分方法や費用が変わります。 - 適切な処分場への搬出
• 産業廃棄物処理場や土砂処分場に運搬して処理します。 - 処理費用の計算
• 土の種類、量、運搬距離によって処分費用が決まります。

残土の種類と一宮市での処分費用の違い
残土にはいくつかの種類があり、それぞれ処理の手間やコストが異なります。
良質土(再利用可能な土)
- • 粘土質が少なく、水はけが良いサラサラとした土。
- • 再利用が可能で、他の工事現場で盛土や埋め戻しに使用されることが多い。

山砂・砂利混じりの土
- • 砂利や小石が混ざった土で、再利用しやすいが、ふるい分けなどの手間が必要。
- • 埋め戻し材や造成用の土として利用されることがある。

粘土質の土(不良土)
- • 水分を多く含み、粘り気のある土で、排水性が悪く、再利用が難しい。
- • このタイプの土は処分場での受け入れが限られ、処分費用が高め。

ガラ混じりの土
- • 石やコンクリートの破片、瓦などが混ざった土で、産業廃棄物に分類されることが多い。
- • 分別や特別な処理が必要で、処分費用が最も高い。

弊社で造成工事や外構工事のお見積もりを作成する際も、「残土処分費用は概算です。」という文言をお客様にお伝えしていますが、それはその土地で出る土がどんな種類でどれくらいの量が出るのか、工事を始めてみないと正確には把握できないから、ということなんです!
残土処分の費用が変動する要因
残土処分の費用は、単に土の種類だけでなく、以下の要因によっても変わります。
1. 土の量
- • 一般的には1立方メートル(m³)単位で計算されます。
- • 土の量が多いほど、運搬や処理のコストが上がります。
2. 処分場までの距離
- • 残土を処分場に運搬する距離が長いと、その分運搬費用が加算されます。
- • 近隣に適切な処分場がない場合は、遠方への搬出費用も考慮する必要があります。
3. 土の性質による特別処理
- • 粘土質やガラ混じりの土は、通常の土よりも処理工程が複雑で費用が高くなります。
- • 産業廃棄物として扱われる場合は、別途産廃処理費用が発生することもあります。
外構工事のための造成工事と残土処分のタイミングは?
造成工事と残土処分のタイミングも重要です。
建築前に造成工事を行う場合
- • 外構工事の計画が明確で、家の完成後にすぐに外構を仕上げたい場合。
- • 造成工事と同時に残土処分を行うことで、工期の短縮や費用の抑制が可能です。
建築後に造成工事を行う場合
- • 建物が完成してから、外構のデザインや使い勝手を検討する場合。
- • ただし、造成工事と残土処分を後回しにすると、追加工事の手間や費用が増える可能性があります。
造成工事の際の残土処分でコストを抑えるコツ
1. 土の再利用を検討する
- • 良質な土は、敷地内で再利用することで処分費用を抑えられます。
- • 庭の盛土や花壇の土壌改良材として活用するのも有効です。
2. 施工業者と処分場の距離を考慮する
- • 近隣の処分場を利用することで、運搬費用を削減できます。
3. 早めの計画で適切な土量管理
- • 外構工事の計画段階で、造成工事と残土処分のスケジュールをしっかり立てておくことで、無駄なコストを防げます。
まとめ:外構工事の成功は造成工事と残土処分の計画がカギ!
外構工事を美しく仕上げるためには、造成工事でしっかりと地盤を整え、不要な土の処分を適切に行うことが欠かせません。
- • 造成工事では、切土・盛土、擁壁設置、排水計画などを行い、安全で機能的な外構の基礎を築きます。
- • 残土処分は、土の種類や量、処分場までの距離によって費用が変動するため、事前に見積もりや計画を立てることが重要です。
外構工事を計画している方は、造成工事と残土処分の段取りをしっかり行い、理想のエクステリア空間を実現しましょう!